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身近な科学の雑記から、日記など

【近況報告】 2017 GW 名古屋編② 星の海へ~世界一のプラネタリウムがある科学館~

 名古屋市には科学館があります!

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 そんなまるで驚かないような素振りはやめて下さい!

 最高のアピールポイントがあります!

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 これから紹介する名古屋市科学館世界最大レベルのプラネタリウムが見れます!

▼(証拠のURL)

www.ncsm.city.nagoya.jp

  個人的には毎年行っているくらいには好きですよ!

 地元民としては小学校の遠足で数回は幼いながらに行ったり、家族につれられ数回行ったり、友達同士でも何回か行ったりもしました。

 展示物は毎度見ても新たな発見があって心がワクワクします。

 数学や理科で教科書をなぞってきただけの勉強をしてきた人は是非一度は行ってみていただきたい!頭を打ち付けたかのような衝撃が待っています!

 

 名古屋市科学館へは地下鉄東山線『伏見(ふしみ)駅』から少し歩きますが、『白川公園』という公園が隣接しています。目印にしてはいかがでしょうか?

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 蛇足ですが動画の「踊ってみた」のロケ地としてよく使われている公園みたいです。

 『水のまちかど』とあるように噴水を初め、水の流れ緑の景観から、歩いているだけで癒し効果が体感できます。

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 ……不思議ですね。

 

 ここ、都会のど真ん中なんですよ!

 最寄の伏見駅を一駅戻ったら『栄』といって大都会です!

 反対に一駅進んだら『名古屋』です。(地元民は名駅(めいえき)と呼びます。) そんな場所に名古屋市科学館はあります!

 

 とうとう白川公園を後にしてたどり着いたのが、この名古屋市科学館です!

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 圧倒的迫力!!

 

 行き頭はどこかの小学校の生徒たちが見学終わりか科学館から歩いて出ていく姿に出くわしました。いつか昔の自分の姿を想像して哀愁に浸っていましたが、その科学館の姿は一回り以上の月日が流れていても大きいと感じますね!

 ▼(エントランスから縦に撮った写真です)

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 さすが世界レベル!この球体の大体上半分いや、3分の2はプラネタリウムです!

 

 プラネタリウムの付きの入場券は800円なのでお手頃な価格となっています。

 

 中身は撮影禁止なので文章で表現しますが、星の海でしたね!

 一番驚いたのが、地球から見た星はもちろんなのですが、他の惑星から見た星空を体感することができたので貴重でしたね!リクライニングチェアが気持ちよくて多少は寝てしまいましたが、50分の一つのシアターという感じです!

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 一つ重要なことを書き忘れていました!

 

 名古屋市科学館プラネタリウムの放送はリアルタイムです!

 テープなどの編集や、再生順序は決まっていません!

 すべて学芸員さんのライブです!これもまた、魅力の一つです。

 

 毎月、上映テーマが異なっているので帰省した際に余裕があれば必ず観たい!という気持ちになりました!

 

 皆様も名古屋に足を運んだ時には必ずお立ち寄りください!

 いい出会いがあるかもしれません。

 

 いつもご愛読ありがとうございます!

 次回は名古屋の遊び場の一つ『大須』観光編です。

 

 それでは!

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名古屋市科学館について

www.ncsm.city.nagoya.jp

 合わせて読みたい名古屋観光編

o-kazumasa.hatenablog.com

 

【科学雑記】 コーラは歯を溶か…さない!?

 コーラ!非常においしい飲み物です!

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 疲れた時に飲むと炭酸の刺激が疲れさえ吹き飛ばしてしまう感覚を体感できます。

 

 コーラ…広く捉えると炭酸飲料ですね。

 炭酸飲料といえば、「歯を溶かすからあまり飲まないで」と親に念を押された記憶があります。

 

 前回、歯の構造について紹介しました。

▼(詳しくはこちら) o-kazumasa.hatenablog.com

  歯は確かに炭酸飲料につけておくと溶けて柔らかくなります。

 これは、脱灰現象と呼ばれ、歯がそもそも弱塩基(アルカリ性)であるため、酸に溶け、カルシウム、リン酸、水へとそれぞれ分解していきます。

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 ちょっと待っていただきたい!!!

 話は続きます

 

 炭酸飲料と聞いたら、炭酸が悪いという印象が感じられます。

 しかしながら、炭酸は酸としては弱すぎるため脱灰現象に関与する要因としても弱すぎます。

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 何が効いてくるかを考えた時に、ヒントはです。

 

 清涼飲料水に含まれている酸と言えばクエン酸やリンゴ酸などの酸味料です。 

 どちらかというと、炭酸の刺激が強いのは割合どうでもよくて、レモン系の酸味料が多く含まれたものに脱灰現象が効いてくるというわけですね。

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 ところで、も歯と同じ構造をしていました。

 骨も同様に炭酸飲料を飲めば溶けるかと言われれば、反論する材料が一つあります。

 

 それは胃液です。

 胃液は中学の理科の教科書にも書かれているレベルで強い酸です。

 そのため、日頃から体内で強力な酸を浴びている溶けていないのに、たかが清涼飲料水で溶けやすいかと考えると大したことない気がします。

 

 そう考えたら、歯も清涼飲料水だけで溶けるとは言いにくいですね!

 

 さすがに過剰摂取レベルになると可能性は否定できませんが、それでも「炭酸飲料を飲むと歯や骨が溶ける」という文言を聞いたらNo!といってやりましょう!

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 これから安心していつでもコーラを飲めそうです

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 いつもご愛読ありがとうございます!

 それでは!

 

 参考文献

面白くて眠れなくなる化学 (PHP文庫)

面白くて眠れなくなる化学 (PHP文庫)

 

 

【科学雑記】 歯や骨はカルシウムだけでできていない!

 歯や骨を大切にしましょう!

 

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 そんな文言を幼いころから聞かされていますが、20代になってようやくその言葉の大切さが分かってきた気がします。

 

 歯科医や厚生労働省が推しているほど、重要な人体のパーツであると言えます。

 普段使っている分大切さに気づかないというのもありますが、失った時を考えると一気に不自由になる感覚が想像できます。

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 骨を丈夫にするためにはカルシウムを採りましょう!

 こんな文言も聞き慣れていると思います。

 

 そもそもなぜカルシウムなのか…ですね。

 

 それはもう!骨はカルシウムからできているからに決まっているでしょう!!!

 

 果たしてそうでしょうか?確かにカルシウムは含まれています。

 誤解してはいけないのが歯や骨はカルシウムの単体(カルシウムのみからできている)ではありません!!

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 そうなんです!

 正確にはハイドロキシアパタイトと呼ばれる鉱物に近い組成となっています。その組成はCa10(PO4)6(OH)2 となっています。

 

 カルシウムが比率的に多めではありますが、意外なものでリン酸が絡んできます。

 蛇足ですが、カルシウムばかり採っても吸収率が元々悪いのでほとんど関連性が無いと言われています。日光に浴びると良いとも言われていますが、カルシウムの摂取のほかに吸収効率を上げるアクションは必要みたいです。

  

 知ってるものだと思ったものを改めて調べ直してみると気づくこともたくさんありますね!

 

 短めですが、翌日も続けて歯に関する記事を掲載したいと考えています!

 

 いつもご愛読ありがとうございます!

 それでは!

【科学雑記】 無理を導き出す!√2の算出編

 「よくはわからないがとにかくこういうものだ」と説明すると、なぜか妙に納得いってしまう事柄ってありませんか?

 

 世界の有名な建物「ピサの斜塔」ですら、「ともかく傾いた塔だ」というと、理由とかを求めずになぜかそういうものかと納得してしまいます。

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 深く知ろうとする探求心の強い方は物事の「核心」を見つけようとすることが多いですが、反対に耳に入れておくだけというという方は「なんとなくの全体像を掴めれば良い」と思うことが多いと思います。

 

 好きな漫画の作品を友達に勧めて、「なんでこういう展開になったの?」って聞かれたら「それはそういうもんやから…」とあきらめの意志もあるかもしれません

▼(とある漫画の例)

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 少しタイトルから反れてしまいましたが、今回は「こういう数だから仕方ない」といって話を割り切ってしまう無理数についてです。

 

 無理数とは有理数でない実数で、分数の形で表せない数を指します。

 ちなみに有理数は分数の形で表せる数です。

 

 例えば、円周率のπ根号(√ )を含んだ数ネイピア数のe、物理の世界では重力加速度g(観測された値に該当するため、無理数であることを証明する必要があるとの指摘があったため真偽は不明です。)など様々です。

 

 こういった無理数は果たして「こういったものだから」で済ませない数だと思います。必ず何かしらの形で求めることによって得られた結果を見ているわけなので、今回はその無理数である√2をどうにかして算出したいと思います。

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 まずは、下図に直角三角形があります。

 

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 この直角三角形は三平方の定理より、1²+1²=√2²

 移項すると、√2²-1²=1² となります

 ここでa²-b²=(a+b)(a-b)より、

①:(√2+1)(√2-1)=1ですね。

②:①の式を変形すると、

  (√2-1) =    1  
(√2+1)

 

 ③:②から

  √2 =1+    1  

(√2+1)

 

 ④:√2に③の式を代入

  √2 =1+       1      

(1+1/(1+√2)+1)

 つまり、

  √2 =1+      1     

(2+1/(1+√2))

となります。

 

⑤:④の式の√2に③の式を代入

  √2 =1+          1         

(2+1/(1+1+1/(1+√2)))

 つまり、

  √2 =1+         1       

(2+1/(2+1/(1+√2)))

となります。

 

⑥:⑤の式の√2に③の式を代入…を繰り返す。

 

と繰り返し計算していくときりがないので(無理数はこれがつらい)

 

ここで、1²<2<2²であるから、1<√2<2なので楽しましょう!

 

⑥の式でやめて、√2=1として近似します。

そしたら…

  √2 =1+    1  

(2+1/(2+1/(1+1)))

  √2 =1+    1  

(2+1/(2+1/2))

  √2 =1+    1  

(2+1/(5/2))

  √2 =1+    1  

(2+2/5)

  √2 =1+   1  

 (12/5)

√2 =1+  5 

 12

 √2=1.416となります。

 

 これは本来の数字1.414とは少しかけ離れていますが、近い値となっています!

 無理数を導き出せました!やってみるものです…

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 また、⑥でやめずに順々に繰り返していけばさらに正確な値が導けます。

 しんどいもんで、こういった仕事はコンピューターに丸投げしたいものです。ですが、導けるということでも大きな一歩と言えましょう!

 

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 長くなりましたがいかがだったでしょうか?

 これはこういうものだと思うものや事柄の核心を確かめることはとても大切です。

 何事も結果があれば原因はあります。そこを追及する楽しさこそが科学なのかもしれませんね!

 

 いつもご愛読ありがとうございます!

 それでは!

 

 参考文献:数研出版 赤チャート数学Ⅰ

改訂版チャート式数学1+A

改訂版チャート式数学1+A