【科学雑記】 算数と数学を区別する線引きとは
算数において文章問題というのは読むにも解くにも大変なイメージがあります。
世間では度々、算数の文章問題の計算の順序に異議を唱える場面も見ることができます。
例えば、
「6人の小学生に1人4個ずつみかんを与えたい。みかんはいくつあればよいでしょうか?」
という問題があるならば、
4×6=24で正解ですが、6×4=24は不正解になってしまうケースで新聞に掲載されたことがあります。
(1972年朝日新聞より)
数学的に言えば、ab=baのいわゆる交換法則によって答えは等しいと主張することができます。
算数においては広く生活に役立つような考え方を身に着けることに注目しているような気がします。
なので、ミカン4個を6人に与えるのだからミカンの数は4×6。
反対に6人にミカン4個を与えるのだから6×4だとニュアンスが異なります。
文章題における掛け算は「一つあたりの量」×「いくつ分」といった順序が多く見ることができるため、一種の型のようにも見えます。
これを大切に思っている教育者がいるからこそ、このような報道も取り上げられたのではないかと思います。(賛否両論あると思うのでこの辺で)
こういった型にはめた計算から得られる結果を求めるのが算数で、結果は同じでも結果へのプロセスを重視しているのが数学というような印象があります。
みなさんの算数と数学の線引きはどういったところにあるでしょうか?
気になるところです。
いつもご愛読ありがとうございます!
それでは!
参考文献