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【科学雑記】 銅が金色に!これが錬金術?!

 錬金術はご存知ですか?

 ある年に『鋼の錬金術師』という作品が一世を風靡しましたが、そのフレーズは聞いたことある人が多いと思います。

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 そもそも錬金術とは、普通の金属類(卑金属)を金・銀などの貴金属に変化させようとする術のことを指しています。

 一部では、ギャンブルで勝つことを錬金術と呼ぶこともあるようですが、これは違います。

(ギャグとしてはうまいです)

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   結果としては、物質は元素から成り立っているため、異なる金属から金などを作ることは到底難しい領域にあります。

 しかしながら、様々な実験技術や塩酸や硝酸などといった今日で実験に使用されている技術や試薬はこの時に確立されたと言われています。

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 一方で、メッキという手法があります。

 メッキは一般に表面処理の一種で、材料の表面に金属の薄膜を被覆することを言います。化学的な合金としても位置付けられています。

 

 メッキという手法をすれば(見た目だけ)卑金属から貴金属に変えることができるというわけですね!

 

 特に銅と亜鉛の合金を真鍮(しんちゅう)と言います。

 これは黄銅とも言われ、金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品としても扱われました。

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 即ち、銅が金色になったというわけですね!

 

  そんな真鍮ですが、身の回りのものでも存在しています。

 身近な例で金色に見える金属(真鍮)の例を探してみましょう!

 

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 上に掲げた例はほんの一例です。

 

 五円玉は特に身近だと思われます。

 それでも結局は金色っぽいだけで中身は銅や亜鉛が主です。

 

 基本的にメッキは酸化しやすい金属を酸化しにくい金属で覆うことを目的としていることが多いため、その役割は高く評価していく必要があります。

 

 金!にはなりませんでしたが、金属と金属の濃密な関係は色こそ目標に近づけることを示せたというわけですね!

 この技術の確立も錬金術の延長線上だと考えると何だか涙ぐるしい所もあります。

 いつかは本物の金が作れることを願って

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 ご愛読ありがとうございました!

 それでは!