【科学雑記】 人が浮く水を考える
前回の「密度」の話の続きです!
今回はテレビなどで見かける人が浮く湖として知られている「死海」について見ていこうと思います!
まず、密度の特徴としまして、密度が小さいものが密度の大きいものより上に行くという性質を持っています。
例えば、氷水であれば氷が浮いていますよね?これは氷の密度が水の密度よりも軽いからです。
これについて考えた時、普通の温水プールで息を大きく吸って潜るとどうもがいても浮かび上がり、反対に息を大きく吐き出して潜ると深い所まで沈んだ経験などはありませんか?
この変化は人の体の密度が大きく変化していることを示していることが分かります。
このことから、水の密度と人の体の密度は近い関係にあるということが分かりますね。ちなみに水の密度は1.00g/cm 3 です。
話を戻して「死海」は塩分濃度が表層で20%前後、深い所で30%前後という海水と比較して約7倍も濃度が異なっています。
20℃での飽和食塩水の密度は大体1.20g/cm 3 と言われています。
少なく見積もっても1.15g/cm 3は必ずあると考えられるので、この値は確実に何もしなくても水に近い密度を持つ人は浮きますね!
なるほど!
「死海」は圧倒的に人の密度より大きいので簡単に浮くことができるのですね!
余談ですが、卵の鮮度を食塩水で調べることができます。
卵の密度は1.08~1.09g/cm 3で古くなると1.07g/cm 3以下となります。一方、10%食塩水は密度1.07g/cm 3です。
この食塩水に卵を入れて沈んだものが新鮮で浮かんだものが古いということが分かります。
密度は色々な使い道があるようですね!
いつもご愛読ありがとうございます!
それでは!
参考文献