【科学雑記】 コーラは歯を溶か…さない!?
コーラ!非常においしい飲み物です!
疲れた時に飲むと炭酸の刺激が疲れさえ吹き飛ばしてしまう感覚を体感できます。
コーラ…広く捉えると炭酸飲料ですね。
炭酸飲料といえば、「歯を溶かすからあまり飲まないで」と親に念を押された記憶があります。
前回、歯の構造について紹介しました。
▼(詳しくはこちら) o-kazumasa.hatenablog.com
歯は確かに炭酸飲料につけておくと溶けて柔らかくなります。
これは、脱灰現象と呼ばれ、歯がそもそも弱塩基(アルカリ性)であるため、酸に溶け、カルシウム、リン酸、水へとそれぞれ分解していきます。
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炭酸飲料と聞いたら、炭酸が悪いという印象が感じられます。
しかしながら、炭酸は酸としては弱すぎるため脱灰現象に関与する要因としても弱すぎます。
何が効いてくるかを考えた時に、ヒントは酸です。
清涼飲料水に含まれている酸と言えばクエン酸やリンゴ酸などの酸味料です。
どちらかというと、炭酸の刺激が強いのは割合どうでもよくて、レモン系の酸味料が多く含まれたものに脱灰現象が効いてくるというわけですね。
ところで、骨も歯と同じ構造をしていました。
骨も同様に炭酸飲料を飲めば溶けるかと言われれば、反論する材料が一つあります。
それは胃液です。
胃液は中学の理科の教科書にも書かれているレベルで強い酸です。
そのため、日頃から体内で強力な酸を浴びている骨が溶けていないのに、たかが清涼飲料水で溶けやすいかと考えると大したことない気がします。
そう考えたら、歯も清涼飲料水だけで溶けるとは言いにくいですね!
さすがに過剰摂取レベルになると可能性は否定できませんが、それでも「炭酸飲料を飲むと歯や骨が溶ける」という文言を聞いたらNo!といってやりましょう!
これから安心していつでもコーラを飲めそうです
いつもご愛読ありがとうございます!
それでは!
参考文献