【科学雑記】 熱は意志をもって行動する?!
気温や料理、海水温など、ものの温かさや冷たさを感じる『熱』というのはどういった動きを見せるのでしょうか。
今回はその熱について見ていきましょう!
例えば、喫茶店やレストランに行ったとき、氷水を出されることが多いです。
しかし、この氷水を放っておくと氷は次第に解け、ぬるい状態になってしまいます。
そして、驚くことにいくら待っても氷水の状態に戻りません!
そして、淹れたてのコーヒーを時間をかけて飲んでいくと初めは温かったのに徐々に冷えていきます。これも反対にいくら待っても温かくなることはありません。
そんなの当たり前!!
との声も挙がると思いますが、よくよく考えたら不思議ですよね?なぜ決まった温度に収束するのでしょうか?
この温度の異なる2つの物体(上記の場合であったら、液体の温度と周りの大気)が触れ合うと、2つの物体の間に熱のやり取りが生まれます。
この「温度が等しくなった状態」を熱平衡にあると言います !
この熱平衡にある状態を熱力学第0法則と呼びます。
基本すぎてもはや忘れるレベルで第0法則と呼ばれています。
その昔、熱は『熱素』と呼ばれる物体の温度が変化する因子を用いて熱の移動を考えていましたが、実際は原子や分子、電子などの乱雑な運動エネルギーによるものです。
ですので、詳しく見ていきますと、熱いものから冷たくなるのは分子の運動エネルギーの乱雑さが徐々に減少していくことを表し、冷たいものが温かくなるのは分子の運動エネルギーの乱雑さが徐々に増加していくことを表してます。
▼(画像はイメージです)
今回は簡単に原子や電子とひとくくりにしましたが、まだ解明されていない部分もあります。
まだまだ謎が深い熱ですが、そこに魅力を感じるのもまた面白さです。
いつもご愛読ありがとうございます
それでは!