kazumascience idea note

身近な科学の雑記から、日記など

絵画に必要なもの

 みなさんは、小学生や中学生での図画工作や美術の時間に絵の具を使って絵を描いたと思います。

 個人的には、高校の芸術科目選択で一瞬で選択肢から外すくらい絵を描くのは苦手です。線画までは我慢できますが、色を扱うとなるとどうも台無しになってしまいます…美術の時間で一躍した同級生の元の作品見ては真似したものです。(もはや贋作の領域ではありますが…)それでも、立派な作品を目の当たりにした時は息を呑んだものです。

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 さて、3月30日が美術の教科書殿堂入りであるところのゴッホの誕生日でした。そんな、大胆な色使いや後の芸術家に影響を与えたとされるゴッホの作品には誰もが見覚えあるのではないでしょうか?

(画像はゴッホ代表作例)

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 千里の道も一歩から!ゴッホを目指して趣味で絵画を始めたい人に知っておいてほしい絵の具の話です。

 比較的安価な水彩絵の具に着目しますと、絵の具は二つの構造から成り立っています。

  1. 色素:顔料(有機顔料もしくは無機顔料)
  2. メディウム(定着を促進):アラビアガムデキストリン(糖類)                   グリセリン(油脂)

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 2.は乾いた絵の具を水につけたらまた柔らかくなるようになるのも兼ねています。色も塗りやすく、乾いてもすぐ回復できます。

 1.は今でこそ有機顔料が主流になってきていますが、元来の無機顔料も使用しているものはカドミウムやコバルト、水銀系などがありますので口にはせず、人体への使用は厳禁です。もし小さいお子様がいましたら気を付けてください。

 後は、当時自分が小・中学校でプチ流行してました、薄めた絵の具でネイルはよろしくないです!綺麗なものはそれに見合った使い方をするのも大切ですね!

 しかしながら、下水に関しては日本の技術を感謝してもいいレベルなので安心して水道へ排水してください。

 

 また、無機顔料は鉱物から採れ、資源が限れらているので、石油や天然ガスからできる有機顔料の開発が益々進むとよいですね。

  そんな芸術を引き立たせ、最大の表現者である色彩から生み出す作品とそれを支える科学の力に圧巻です。