―(マイナス)の世界
質問です!「西へ300m進む。」を―(マイナス)を用いた表現で教えてください。
「 」(注:ドラッグアンドドロップしても答は出てきません)
この質問は中学校一年生に登場した「正負の数」という単元があり、これに準拠した形になっていますが、いかがでしょうか?
答えは「東へー300m進む。」です!こう思うとマイナスの世界は手に届きそうな位置にあるような気がします。
ここでマイナスはどのような表現で用いられていますか?想像してみてください。
身の回りでは、
- 温度 -4℃など
- 電池 +-
- スポーツ ゴルフなど
- 表現方法 「前回と比べてマイナス」といった表現
- 経済用語 株価やGDPなどニュース等でよく耳にするもの
などがありますが、
科学の世界では、
- 数学 逆関数 や逆行列A−1など逆数を意味する(だけど読み方はマイナスではなくインバース)
- 物理 ベクトル量で表現するなら向き
- 化学 イオンの電荷。オクテット則や18電子則による表現
- 生物・医学 陰性表示
などなど様々な形で表現されます。
日常会話でも否定や拒絶などをマイナス表現と言ったりします。英語で例えるならばnotやnoを動詞や名詞などにつけるだけ。これもまたマイナスの表現です。
また、天邪鬼という妖怪がいます。「他者(多数派)の思想・言動を確認したうえで、あえてこれに逆らうような言動をするひねくれ者」として広く認識されていますが、この天邪鬼はマイナスの化身なのでしょうか??
その他にもこんなマイナス見つけたよという方もいると思います。
こう考えるとマイナスの世界はある比較対象からの差分であるのか、「ある」か「ない」なのか、はたまた鏡の裏側の世界のように対称的なものなのでしょうか?
不思議な世界ではありますが、科学を支える大切なフレーズだからこそ哲学的に考えるとおもしろいですね!
写真は妖怪ウォッチからあまのじゃく